武食哲育会について

 白林会道場は
武道による人間育成の「武育」に加えて、
「食育」による身体内部からの浄化
「哲育」による人間智性形成
の三育を大切に考える「武食哲育会」に所属しています。

 現代は過度な管理社会によって我々の生活が家畜化され、人間性の喪失や動物食・人工物質漬けによる難病・奇病の増加と、これらの要素を根本原因とする心疾患を特徴としています。救いを求めても、拝金主義社会では、他人のことを気にかけて手を差し伸べる者もおらず、むしろ浅学であることにつけ込まれて不本意な多額の出費が嵩んで苦しんでおられる方も多いはずです。

 まさに気付かないうちに我々の健康や財産を奪っていくのが資本主義の正体であり、そこにスマホなどによる個人主義が拍車を掛け、本当に信頼できる友人も少なくなって来ています。このまま行けば和を尊んで助け合ってきた日本社会は崩壊し、少ない資源を奪い合うためにお互いが傷つけ合う国になってしまうでしょう。合気道白林会の道場生は試合のない合気道の稽古を熱心にするうちに、このような閉塞社会を打破し、本来、人間があるべき姿を描けるようにするにはどうすればよいかを自ずから考えるようになりました。
皆の意見を礎石として、私はこれらの根本原因としての食育、強靭な身体獲得のための武育、人間性の昇華としての哲育の三要素が正しい人間社会形成の原動力に必要であるという結論に至りました。

 令和六年暮れに事業として立ち上げた武食哲育会はこのように武道から自然発生した機構であり、過去に私自身が健康を脅かされた体験から、健康と幸福へのアプローチを真剣に考えた末に生まれた真に科学的な方法です。また、道場生においても正しい食事や、合気道の稽古を続け、読書を深めることで、難病を克服した例を見てきました。年老いた方々も私の指導を受けられ、今ではそのお陰で生かされているというほど元気になりました。よくテレビショッピングなどで見られるような、科学の名を借りて物品を売りつけるような団体とは我々は一線を画しています。これらの経験を踏まえて武食哲育会は、日本から全世界の人々の健康と幸福増進に力を尽くしていきます。
皆様のお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。

令和七年正月 代表・藤渕 航